このブログをはじめた理由

人生で大事にしたい本が何冊かあって、その基準の一つに「何度読み返しても新たな発見がある本」というのが私の中にあります。
スティーブン・コヴィー氏の著書『第8の習慣』はその一冊で、『七つの習慣』とともにこれまで何度も読んできました。電子書籍も買いましたし、オーディオブックでも聞いています。
今日も移動中にオーディオブックを聞いていたのですが、そこで気になってメモをした話です。

「ハリネズミの概念」。もともとはジム・コリンズ氏の著書『ビジョナリーカンパニー2飛躍の法則』に登場する話です。
三つの円が交差する図で、

  1. 自分が最も得意なこと(多少大げさに言えば、自分が世界一になれると思えるもの)は何か
  2. 強い情熱を持って取り組めるものは何か
  3. 人は何に対して金を払うか(つまり、人々のどのようなニーズやウォンツを満たし、経済活動を営むのか)

この三つが交差するところが、価値提案の核となるものだと。
コヴィー氏はここにもう一つ、「あなたの良心は何と言っているか」を加えて、全人格アプローチとして紹介しています。

  • 肉体:経済活動
  • 知性:最も得意なこと
  • 情緒:情熱
  • 精神:良心

4つの円が統合されたところに、内面の声(使命・情熱をもって行える仕事というような意味)がある。

何度も読んだり、本以外でも言われることが多い話なのですが、改めてこれについて考えてみたくなりました。

というのも、行政書士として開業して2年、正直あまりうまくいっていません。
仕事がなくはないですが、独立前に自分の立てていた予測とかシミュレーション通りにはならず、苦戦している現実があります。
そんな状態から、自分の人生を見直すことが最近多くなりました。

そこで改めて、『第八の習慣』をオーディオブックで聞いていて、4つの円について考え直してみたいと思ったのです。

知性の円:得意なこと

  • Excelでの業務効率化:会社員として営業職として、見積もりや顧客データの集計は基本的に自分でExcelを組んでいました。知らないうちに周囲がこっそりコピーして使っていてびっくり。
  • 未知のソフトウェアの調査・設定:見たこともない業務用のソフトウェアでも、自分でやり方を調べて設定を組み替えたりしていました。
  • 補助金や許認可の申請:経験のない仕事でも、法律を読み解いて要件を整理し、必要な情報をまとめて許可申請をする作業は、自分にとって非常に苦にならないものでした。
  • デジタルツールの活用:Google Workspaceを契約したり、Obsidianなどのオープンソースや、そのほかにも自分で色々なデジタルツールを試したりしています。
  • ライティング・Web制作:集客のためのHPはブログの執筆も行っています。そもそもホームページも自分で一からWordPressで立ち上げました。

共通しているのは、行政書士としての専門知識そのものではなく、未知の対象を自分で調べ、構造を理解し、仕組みとして作り変える力でした。

情緒の円:苦にならないこと、気が重いこと

私にとっては、「全く知らない初めての挑戦」ということは、あまり苦にならないというか、どちらかというと楽しいです。
この前はポッドキャストを文字起こししたいと思い、ツール(Whisper)をパソコンにダウンロードしてPythonで動かしてみたり、ノーコードを使って考査のための問題アプリを作ってみたり。Blueskyの仕組みやAT Protocolの可能性にも、すごく興味を持っています。そういった全く知らない新しいものをやってみるときは、時間を忘れて没頭してしまいますし、全然苦になりません。

逆に、正直言って「やらされている」とか「気が重い」と感じるのは、2回目・3回目となる仕事です。やったことのない、受けたことのない初めての仕事だったらすごく楽しいのですが、ルーティンになると正直やる気が起きないし、やりたくないなと思ってしまいます。記帳代行のような作業は正直に言えば絶対に嫌だなと思いますし、たぶん自分に合わないと思います。たとえそれが一番需要があってお金になる仕事であったとしても、やる気にはなれないというのが正直に思っていることです。

経済活動の円:回ってくる案件のパターン

行政書士としての集客で実際に反応があった案件は、基本的には難しい案件が回り回ってきています。非常に時間がかかったり前例が少なかったり、例えばメガソーラーの農地転用案件といった、あまり普通の行政書士が受けないような案件が不思議と私に回ってきているイメージです。

難しい案件をクリアしたその瞬間は面白くて最高に楽しかったのですが、じゃあまた同じ案件をもう1回やるかというと、ちょっと・・・。ここにも、情熱の円と同じパターンがありました。やりますけどね、責任として。

良心の円:譲れないもの

そもそも行政書士として独立したいと思ったのは、人の下で雇われて生きることが嫌だったからでした。どれだけ自分が効率化したり成果を上げたりしても、それは全然評価されないし伝わらないことがほとんどで。

ただ、独立するにしても、人を雇って事務所を大きくしていくようなスタイルは自分にとって苦しいものです。他人の面倒を見る、他人の人生に関わっていくということは、自分にとって嫌で苦しいことなのだと思い至りました。だからこそ、仕事をするうえでは自分一人、一人事務所で生きていきたいと思っています。

行政書士である理由自体は、心境としてはどちらでもよくなってきています。資格を取ったのも「事務作業が得意だから」「資格さえ取れば独立できる」と受験生時代に思っていたからにすぎず、それ以上に深い理由はありません。

それよりも、自分の家族を幸せにして、子どもたちに良い教育を受けさせ、妻を悲しませずに家族みんなが毎日笑顔で喜ばせてあげられるような生き方をしたいと思っています。

4つの円を重ねてみると:このブログをはじめた理由

  • 知性:未知の対象を調べ、構造化し、仕組みに落とし込む力
  • 情緒:新規性・前例のない挑戦に燃える。定型化した瞬間に興味を失う
  • 経済:前例のない難しい案件がすでに集まってきている
  • 良心:自分がコントロールできないもの、実感のないものの下に置かれることへの拒否感。家族のために動く力

行政書士という資格の看板は、この核そのものではなく、単なる乗り物の一つに過ぎなかったのかもしれないと思い始めました。
集客用のホームページで、誰でも書けるような制度解説記事ばかり作ってきて、私の中ではつまらなかった。
その反動もあって、検索を意識しない雑記ブログを始めました。

本を読んで思ったこと、AIを使って気付いたこと、調べて気になったこと、それらがすべてクロスして一つの記事になって出しているイメージです。

そしてそれを、私と同じようにこれから独立して、一人で事業を運営していくような人に読んでもらいたい。

行政書士業務で言えば、建設業許可の取得はまさに、会社を辞めて個人事業主として独立して、これから許可を取るという人に。
行政書士とは別の、許認可とは別の、一人で事業を立ち上げた、あるいはこれから立ち上げていこうとしている人が何か得るものを。
自分自身が試行錯誤してきた一次情報(ホームページ・効率化・AI活用・一人事業の心構え)を、実況形式で発信し続ける。それが、このブログを立ち上げた理由です。

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